「さくらのレンタルサーバ」はWordPressを月額500円から利用できる低価格のレンタルサーバーとして人気です。
しかし、2次元アダルトコンテンツを公開しているサイトもあり、検索しても「アダルトサイトの運営は可能」「アダルトコンテンツは一部可能」などの記載が多くよくわからない方も多いと思います。
そこで詳しく調査し、まとめましたので是非ご覧ください。
結論から述べると「さくらのレンタルサーバ」は「アダルトコンテンツ(2次元コンテンツ・文章など)は制限があるが運営可能」でした。
一般的なAVなどの実写動画・画像を掲載したアダルトサイトは不可です。
そのため、通常のアダルトコンテンツ(実写動画・画像)を掲載したアダルトサイトを運営したい場合は、他のレンタルサーバーを使用するのをおすすめします。
この記事は以下の疑問を持った方におすすめです。
さくらのレンタルサーバ
運営会社
会社名 | さくらインターネット株式会社 |
所在地 | 〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町6-38 グラングリーン大阪 北館 JAM BASE 3F |
設立 | 1999年8月17日 |
事業内容 | クラウドコンピューティングサービスなどの提供 データセンター運営 |
URL | https://www.sakura.ad.jp/corporate/ |
さくらのレンタルサーバとは
「さくらのレンタルサーバ」とは、東証プライム上場企業の「さくらインターネット株式会社」が運営するレンタルサーバーです。
運用歴25年以上の安定したサーバーを低価格(月額121円)から利用できるため多くのユーザーを集めています。
また、ただ単に安いだけでなく、「サーバー高速化」「無料CDN枠」「WordPressを簡単に導入」などのユーザー目線での利便性を追求した機能を多く提供しています。
アダルトサイトは利用できるかは意見が分かれている
そんな人気の「さくらのレンタルサーバ」ですが、ネットではアダルトサイトでの利用はできる・できないと意見が分かれています。
実際アダルトサイトの利用はできるのでしょうか?
そんな疑問にお答えすべく、詳しく調査しましたので是非ご覧ください。
さくらのレンタルサーバ利用規約
最初に「さくらのレンタルサーバ」公式の利用規約から見ていきます。
公式サイト禁止事項のうちアダルトサイトの運営について触れられているのは以下の2点です。
これだけ見たら「アダルトサイトはわいせつだからNG?」と考えてしまう方も多くいらっしゃると思います。
さくらインターネットQ&A
次に「さくらのレンタルサーバ」を運営している「さくらインターネット」公式のQ&Aから、アダルトサイト運営に関連したものを見てみます。
- Qさくらインターネットでポルノは運営可能ですか
- A
できません。
- 弊社のサービスを利用してのわいせつ、児童ポルノまたは児童虐待に当たる画像、文書等をウェブ上で送信や掲載、またはメールにて配信する行為は禁止と定めております。
- アダルトやポルノ等、弊社では一般的に「わいせつと判断されるもの」「性的印象が強い実写 画像」等につきましては、弊社サービス上で公開いただくにはふさわしくないものとして、禁止事項を定めております。
- Q風俗店サイトの運営は可能ですか
- A
可能です。
弊社では、風俗店に関するサイトであること自体につきましては問題とは判断しておりません。
ただし、例えばコンテンツ内に実写による性行為、又それを連想させる格好の裸婦の画像、動画が掲載されている場合等につきましては、弊社の禁止事項に抵触するコンテンツであると判断させていただいております。
こちらではポルノ(アダルトサイト)は運営不可で、風俗店サイトは制限有でOKと記載がありました。
前述のQ&Aの回答で、2次元コンテンツは「性的印象が強い実写 画像」ではないのでOKとの認識が一般的になっていったものと思います。
わいせつの定義とは
そもそも「わいせつ」の定義って何?と思う方もいらっしゃると思います。
わいせつ物の定義は最高裁判所の判例で
わいせつ物とは「その内容がいたずらに性欲を興奮又は刺激せしめ、かつ、普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反する」もの
と定義されています。
そのため、わいせつの定義は括弧内の文言に当たると考えるのが妥当です。
しかし、どの程度のものがわいせつ物なのか(芸術作品であればセーフなど)の判断基準は非常に曖昧です。
モザイクの状態や撮影の角度などによっては、わいせつ性が否定されることもあり得ます。
簡単にいうと曖昧にしておいて事例ごとに裁判所で判断するよってことですね。
そもそもAV動画・画像がインターネット上に日本の会社が広く公開していることから分かる通り、陰部にモザイクがはいった日本のアダルトコンテンツはわいせつ性を認めていないと考えられます。
認めていれば「わいせつ物頒布等罪」に当たるはずです。
そのため、日本のわいせつとは主に実写の無修正を指すことが多いです。
無修正の動画を個人で公開して逮捕されている事例は、「わいせつ物頒布等罪」が適用されているケースが多くあります。
具体的な事例は以下に記載してあるのでご覧ください。
公式メール問い合わせ
公式サイトの利用規約とQ&Aを読んでもよくわからなかったので、実際にさくらインターネット公式にメールで問い合わせてみました。
公式からの回答によると
「アダルトコンテンツ」と表現した場合、幅広い分野の内容が含まれます。現時点で、弊社ではその全てを禁止している訳ではございません。
とあり、その内容をまとめると
とのことでした。
2次元コンテンツは制限有OKで、実写コンテンツはNGのようです。
メールのニュアンスから積極的にアダルトサイトを推奨していないが、一部認めている形になっています。
これはさくらのレンタルサーバが昔から2次元アダルトイラストサイトが多く、そのユーザーが残っていることの弊害なのかもしれません。
アダルトサイトはサーバーに対する負荷が高く、運営からすると一般サイトユーザーに広く使用して欲しいのが当然かと思います。
さくらのインターネットのアダルト利用は限定的
「わいせつ」の定義自体が曖昧なことも含め、公式サイトに「実写コンテンツはNG」と少しわかりにくい記載をしているため、「さくらのレンタルサーバ」でアダルトサイトが運営できる・できないの意見がネット上で分かれているようです。
調査した結果は、アダルトサイトで「さくらのレンタルサーバ」を利用できるのは「実写を含まないアダルトコンテンツ(2次元・文章など)」を掲載したサイトです。
これは広告バナーも含みますので、基本的には一般的なアダルトサイトでの運用はできません。
2次元コンテンツのアダルトサイトを運営する場合は、その点や他の制限事項も注意が必要です。
公式メールの内容、公式サイトの曖昧記載からも、アダルト利用を無くしたいように感じますので、今後アダルト利用は全面的に禁止される可能性もあります。
そのため、低料金で利用しやすい「さくらのレンタルサーバ」ですが、アダルトサイトでの利用はあまりおすすめできません。
安心してアダルトサイトを運営したい方向けにおすすめのレンタルサーバーを記載していますので、気になった方は以下ページをご覧ください。