はじめに
アダルトサイトやWEBサイトにアクセスしてリンクをクリックした後に
- 「登録が完了しました。料金をお支払いください。」と画面に表示されてしまい操作ができなくなった
- 個人情報を盾に料金をビットコインで請求してくる
- 登録した覚えがないのに料金請求メールが届く
もしかして「ウイルスに感染したかも」と不安に駆られてはいませんか?
詐欺請求画面の種類について
パソコン
- 「ご入会ありがとうございました。料金をお支払いください」等のポップアップ表示される
- パソコンのデスクトップに常に料金請求画面が表示される
スマートフォン(iPhone、Android)
- 「ウイルスを〇個検出しました」「ウイルスに感染しています」等の警告が表示される
請求画面が出てきた後すぐに行う対処法
請求画面を閉じる
請求画面は無視し、ブラウザを閉じましょう。
この時に請求画面上で表示される「閉じる」を意図したボタンは絶対に押さないようにします。
なぜならそのボタンが引き金となって登録完了するパターンもあるからです。
お問い合わせ先が記載されていることもありますが、連絡は絶対にしないでください!
パソコン
- ブラウザの右上にある×ボタンを押す
- キーボードで「タブを閉じる」ショートカットキーの「Ctrl」+「W」を押す
- キーボードで「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を同時に押し、タスクマネージャーを起動後、プロセスからブラウザのタスクを強制終了する

スマートフォン(iPhone、Android)
- 右下のタブアイコンをクリックして対象のページを×ボタンでタブを閉じる
- 右下のタブアイコンをクリックして対象のページを横にスワイプしてタブを閉じる

絶対に請求には応じないようにしてください。心配なら再起動してウイルススキャンを行います。
請求画面が再び発生する場合
再起動しても請求画面が再び発生しない場合はもう問題ありませんが、再起動後も画面に表示され続ける場合はウイルスに感染している可能性が高くなります。
ウイルススキャンができて駆除できる
駆除できた場合は問題ありません。不安であればOSを再インストールします。
操作すらできない
この場合はウイルスに感染していますので、OSを公式マニュアルに従ってクリーンインストールします。
スマートフォンの場合はデバイス初期化を行います。
請求画面を無視しても良い理由
『電子消費者契約法』および『特定商取引法』という二つの法律により、ワンクリックでの契約は無効です。
『電子消費者契約法』では、本人に契約の意志がない場合や、契約内容を間違えた場合においての確認・訂正ができる過程を示さないで行われた契約は無効です。
『特定商取引法』では、顧客の意に反して契約の申し込みをさせようとする行為を禁止していますので契約は無効です。
被害に遭った場合に絶対にやってはいけない2つの行動
お金を振り込む
「家族に内緒にしたい」「個人情報がばらされると困る」と思って相手のいいなりになってお金を支払ってはいけません。
一度お金を支払ってしまうと第2、3の請求が続いたり、詐欺集団のカモリストに追加されることになります。
相手に連絡を取る
「あなたの個人情報を入手しました」のようにIPアドレス、プロバイダ情報などが表示されることがありますが、それだけでは個人を特定することは不可能です。
高額請求が払えないからと不安にかられて相手の連絡先に連絡するのは絶対にやめましょう。
相手は連絡してくるカモを待ち受けているのです。
個人情報を渡してしまい継続的に請求がくる場合について
お金を振り込んでしまった場合
すぐに最寄りの警察に被害届を提出しましょう。
その際には画面のキャプチャー、口座番号等の詐欺相手の情報が必要になりますので保存しておきます。
電話をかけてしまった場合
もう二度と電話をかけないようにしてください。相手から電話があってもひたすら無視します。
名前・住所を知られて継続的に請求がくる場合
まずは請求を無視し続けます。
それでも請求が止まらない場合は、警察や消費者ホットラインに相談して対処しましょう。
同じ被害に遭わないようにする5つの行動
セキュリティソフトを導入する
ウイルスの侵入を未然に防ぐためにはある程度コストを支払うのを覚悟して、セキュリティソフトを導入しましょう。
クリックを誘導する文言に注意する
詐欺の手口は「無料」「再生しますか?Yes」等の利用者が興味を持ちそうな文言でリンクをクリックさせるものです。
欲に駆られてセキュリティ対策もしていないのに信頼できないサイトのリンクをクリックしないように注意しましょう。
そもそもあやしいサイトにアクセスしない
詐欺サイトは基本的に警察の手を逃れるために海外サイトを拠点にしていることが多いです。
普段から信頼できない違法サイト等にはアクセスしないようにしましょう。
何か起こってもまずは一旦落ち着いて検索や相談をする
実際いきなりポップアップ等の詐欺画面が表示されてしまうと焦ってしまうと思いますが、一旦深呼吸して落ち着いてください。
焦って行動すると事態を悪化させてしまう恐れがあります。
基本的にウイルスでなければ無視が一番の対処法です。
わからない場合は、まずは家族や友人に相談しましょう。
普段からデータ/OSのバックアップをする
普段からなにかあったときのためにデータをバックアップしておくといざというときに復元できます。
WindowsクリーンインストールメディアをUSBで作成するのもおすすめです。